婦人科

こんな時には受診を!

生理以外に不正な出血が…

卵巣から分泌される女性ホルモンのバランスがくずれて出血することが多いのですが、子宮の入り口のポリープやクラミジア感染症などで出血することがあります。
また、念のため子宮頸がんおよび子宮体がんの検査も受けましょう。

生理不順が心配!

妊娠の可能性が少しでもあれば、市販の尿妊娠反応検査をしてみてください。
妊娠でなければ、2~3ヶ月に1回生理があれば様子をみていてもよいと思います。生理の間隔が3ヶ月以上あいている場合には、女性ホルモンの値を調べる血液検査をおすすめします。希望があれば低用量ピルを使い生理の周期を一定にすることができます。

生理前の体調不良がひどい

生理前の体調不良が日常生活に支障をきたす場合をPMS(月経前緊張症)といいます。低用量ピル、漢方薬、精神安定剤を使用することで症状の改善が期待できます。一度試してみることをお勧めします。

生理痛の痛みが苦しい

「薬は飲みたくないので我慢する」という方が時々いますが、痛みを我慢する必要はありません。
座薬の鎮痛剤を使う方法、低用量ピルを使う方法などがあります。生理痛の原因として子宮内膜症や子宮筋腫などが存在している場合があります。 生理痛を鎮静剤だけで治療していると不妊症となる危険があります。生理痛から子宮内膜症になる人は50%ぐらいあります。

下腹部が痛い

卵巣腫瘍、子宮内膜症などが下腹部痛の原因になることがあるため、超音波検査などを行い、卵巣・子宮などに異常がないかを確認します。 また、クラミジア感染症がないかもチェックします。
クラミジア感染症も放置すると不妊症の原因となります。

オリモノが多く臭いが気になる・
かゆみがある

膣炎を起こしている可能性があります。
通常は抗生剤の膣錠を使うと症状が軽快しますが、クラミジア感染症などでは内服治療が必要になります。

めまいやほてり、倦怠感が続く

更年期障害が考えられます。一般的には45歳から55歳で多くみられ、更年期になると加齢に伴う卵巣機能の低下によって、卵巣から分泌される女性ホルモンの量が減ることによって起こります。
下記『更年期症状チェック』を一度お試しください。

更年期症状チェック

婦人科の疾患

子宮内膜症

子宮の内側にある子宮内膜と似ている組織が、子宮の外にできることを子宮内膜症といいます。
子宮内膜症になると、子宮内膜同様、月経時に女性ホルモンの影響を受け出血が起こりますが、その血液を外に出せないため、炎症や癒着が起こります。

卵巣に発生したものを卵巣チョコレート嚢胞(のうほう)といい、子宮筋層内に発生すると子宮腺筋症となります。 月経痛や下腹部痛などの症状があり、不妊の原因になることもあります。

月経を重ねるごとに症状も強くなるため、早めの治療をお勧めします。 治療については、症状や年齢と以降の妊娠の希望などにより変わりますが、低用量ピルや黄体ホルモン剤の内服または子宮内装置システム(ミレーナ)治療や手術療法を行います。
また、特に生理痛が強い方などは、低用量ピルの服用により生理のコントロールをすることで、将来の子宮内膜症になるリスクを下げることができます。

子宮筋腫

平滑筋と呼ばれる子宮の壁の一部に、こぶのようなかたまり(=腫瘍)を子宮筋腫といいます。このかたまりは良性の腫瘍のため転移などをすることはありません。また、症状がなく気づかず過ごす方も少なくありません。
ただし、月経痛や月経過多などの月経トラブルや頻尿、不妊症の原因となることがあります。 症状により手術を行うこともありますが、多くは薬による治療を行います。

性感染症

性行為によって感染する病気の総称を性感染症といいます。代表的なクラミジア感染症、ヘルペス感染症、梅毒、淋菌感染症、尖圭コンジローマ、HIV感染症・エイズ、トリコモナス症、カンジダなどが当たります。

子宮脱

外陰部より子宮の一部または全部が脱出することを子宮脱といいます。 妊娠出産などにより、筋肉が衰えることにより発生したり、加齢に伴う要因もあります。

軽度なものは骨盤底筋の強化など訓練療法を行いますが、ペッサリーと呼ばれる器具を子宮の中に入れたり手術を行うこともあります。

不正出血

生理時以外に性器より出血することを不正出血といいます。
ホルモンの異常や子宮がんや性感染症など女性特有の病気が原因でおこることもあります。 ピルの使用により発生することもあります。出血量が多い時や続く時は早めにご相談ください。

ご予約
お問い合わせは
こちら